財布の中身はいつだって有限です。よく考えて使う必要があり、大切なビジネスパートナーであるスーツや靴の予算についても同様ですね。皆さんは靴やスーツの予算配分はどのように考えていますか?もし10万円の予算なら「スーツに7万円靴に3万円」というのがよく聞かれる意見ですが、これは正解なのでしょうか?実は、これを攻略すれば効果的な着こなし術にもつながります。それでは早速、予算配分の答えをみていきましょう。

予算配分は2対8

スーツ8、靴2ではありません。靴8、スーツ2が正解です。多くの日本人はスーツにお金を掛ける傾向にあります。靴は取り合えずで、といった風潮がありますね。それに比べ身だしなみにこだわるヨーロッパでは靴選びに重点をおいています。これは今までの歴史の違いともいえるのですが、スーツは西洋の文化です。彼らはなぜ靴にこだわるのかを知ると、予算配分についても納得のいく答えが見つかるかもしれませんね。

靴の歴史

日本人の靴といえば草履や下駄、雪駄といったつっかけるタイプが主流でした。しかし、ヨーロッパでは木靴に始まり革靴へと進化し、家の中でも靴を履く生活を長年続けてきた結果、靴への思いもまったく違った物になっています。日本では靴のイメージといえば、臭いものや汚いといった意見が上位に挙がります。しかし、ヨーロッパでは有名な「良い靴は良い場所に連れて行ってくれる」のほかにも、「ラブレターを靴の中に入れておくと恋人とうまくいく」や「窓の外に靴をぶら下げておけば恋人の夢を見ることができる」などのジンクスからもわかるようにポジティブなイメージが多くあります。また、ヨーロッパでは子供の頃からしっかりと足にあった靴を選び歩き方の授業があるけれど、日本では「すぐに大きくなるからちょっと大きめの靴を選ぶ」といったことも平気で行われています。同じ靴なのですが、本場とはまったく異なった価値観を持っているため予算配分についても違いがでたといえるでしょう。

高い靴VS高いスーツ

では、高い靴を買うメリットはどこにあるのでしょうか?高いスーツに安い靴を合わせるとオーダースーツであっても安っぽく見えるのに対し、高い靴と安いスーツの組み合わせではスーツがエレガントにみえるという不思議な逆転現象をみることができます。ヨーロッパでは足元こそ身だしなみの基本といわれており、全体を引き締める大切なアイテムとされているのもうなずけますね。

流行がない

スーツには流行があり、10年前のスーツはいくら高いものでも着れなくなる可能性が高いですね。また、買った時から既に劣化が始まっており、いくら手入れをしても買った時を上回ることはありません。しかし、靴のデザインはベーシックなものであれば何年たっても通用します。また、革靴は手入れをし、ソールを張り替えるなどすることで艶や深みがでて買った時より美しくなる可能性を秘めています。たとえ10万円で買った靴でも10年履けば十分元を取ることはできます。安い靴を履き捨てるより、初期投資をして育てていくことがいい結果を招くのかもしれません。

スーツも大切

とはいえ、スーツにも力を入れたい場合はどうしたらいいでしょうか?答えは、体にフィットしたパターンのスーツを探すことです。吊るしのスーツでも体にあったものを着ると不思議とサマになります。ポイントは肩幅を徹底的にチェックすることです。キレイにスーツを着ている方の肩幅を参考に自分の後ろ姿もチェックしてみましょう。肩の部分をそっと触ってみて余裕があるようなら大きすぎるということになりますので、いま着ているスーツでもチェックしてみるといいですね。スーツにお金がかけられない場合は、時間をかけて体にあったものを選ぶようにするといいでしょう。

見た目だけではない高い靴の効能

上質な靴を買う際には、専門家のいる店を訪ね自分の足にあった靴を選んで貰いましょう。余裕があるならオーダーもおすすめです。足にフィットした靴を履くと見た目だけでなく、疲れなくなる、足が痛くならないといったメリットがあります。足に合わない靴は、筋肉がそれを補いながら歩くクセがつくため、疲れやすく姿勢が悪くなりがちになるってご存知でしたか?足元がゆがむと全身のバランスも崩れ、腰痛や膝痛、肩コリなども影響を受けるのです。特に営業マンなどビジネスシューズで歩く機会の多い方には深刻な問題といえるでしょう。

高い靴っていくらから?

靴の値段は天井知らずで、30万円ほどの靴は巷に溢れています。しかし、なかなか手が出るものではありませんね。いい靴の目安となる金額は3万円といわれています。靴は皮を使い手作業で行う工程も多く原価の高い商品であり、これ以下であればある程度手抜きをしないと利益にならない金額です。ひとまずよい靴を探す目安は3万円以上、一生ものの靴を探すなら10万円以上と頭の片隅において探してみるといいでしょう。